先週の土曜日、3年ぶりに西宮今津高校の「総合学科発表会」に行ってきました!
毎年、この総合学科発表会では「課題研究」というそれぞれの関心のあることについて研究し、論文を書いたり、発表をしたりする機会があります。
それは決して勉強の難しいことだけではなく、K-POPのことやオタクの話、ファッションの話。さまざまなテーマでみんな研究をしているそうです。
(※ちなみに大学の「社会学部」でもK-POPやオタク文化について研究しているのを見たことがあります。「社会学部」は決して、地理や歴史ではないのです)
午後からうかがったのですが、高1・2が中心の音楽のアンサンブルや理科のフィールド科学実習という京都での生物に関わる実習のお話を聞きました。
植物・虫・魚。さまざまな生き物の研究を京都の海洋高校と一緒に研究を4日間にかけて行っているのを聞いて、興味のある生徒にとっては「未来に向かって前に進める環境がある」ことにとてもうらやましく思いました。ほとんどの人にとっては触れることのない環境に西宮今津高校の生徒たちは毎年与えられていることはとても珍しいことです。
近年、難関国公立大学でも「総合型選抜(AO入試)」などで「研究や発表などの活動」を大切にされ始めています。普通科の高校だとまず何をしたらいいのか…から始まるのでとてもハードルが高くなります。
その中で「好きなことに熱中できる」環境だけでなく、大学入試はもちろんその先の「生きる力」にもとてもつながるように思いました。
(私【松田】自身も大人になるまで授業以外で人前で話す機会がなくて、最初はとても苦労しました)
そして、3年次の方の課題研究もしっかり完成されていたのにも驚きました。
美術について、今まで思ってもいない視点で疑問点を見つけられて、そういった「好きなことなら頑張れる」という印象を強く持ちました。
最後に、拝見して一番印象に残ったことは
西宮今津高校の「生徒を育てる」力でした。
まだまだ始まったばかりの1年次のみなさんの姿から
1年経った2年次のみなさんの姿、
そして3年次のみなさんの高校生とは思えない発表。
発表会のわずかな時間で、西宮今津高校生の成長の過程を見ることが出来たように感じました。
3年次の方の発表で「好きなことを再確認し、それをさらに将来の進路につなげられた」という話、そしてその発表からさらに先の未来が見えて、高校の環境でここまで人が変わるのかと改めて実感したと同時に進路指導の立場としてさらに一人ひとりともっと、もっと向き合わないといけないと改めて思いました。
(ちなみにそのお話をした方は公立高校の推薦入試で合格できずに今津高校に来られたそうです。与えられた環境でどう3年間を過ごすか。高校生には第1志望に合格しても、しなくても大事なことだと思います)
勉強をすることももちろん大切ですが、「人のために役立てる人、世の中で活躍できる人」になるための機会がたくさん与えられている西宮今津高校の教育はこれからもっと注目されることでしょう。
西宮今津高校のみなさん、そして先生方。
ありがとうございました!